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2006年12月 9日 (土)

呑気法

呑気法

呑気法(どんきほう)〜動の御陽気修行〜

わが先祖先輩たちは、空気をまるで水を飲むように呑み込む呼吸法を、昔から呑気法といって実行して心身の健康、心の鍛練につとめてきました。
ただしこの時は、吐く方だけでなく、吸う方も主体となっています。(『呼吸について』ならびに『腹式呼吸〜静の御陽気修行〜』を参照)
腹式呼吸と同じように座って、肩の力を抜いて下腹をへこませながら息を吐き、そして吸う時に口中に空気を含んで水を飲むように呑み込んで下さい。
最初は、「つば」と一緒に飲み込んでみて下さい。
「ごくん、ぐ、ぐ、ぐっ」との音とともに胃の中に直通し始めたらもう大丈夫です。
なかなかできない時には、仰向けに寝て同じ動作を繰り返して下さい。
入った空気は、しばらくしますと「ゲップ」となって出て来ますし、もっと慣れてきますと「オナラ」になって下から出て来ますが、この時は決して臭くないのでご安心下さい。

実は、私たちの御日拝時の中心をなすのがこの御陽気修行なのです。
黒住教本部・神道山では、雨の日も風の日も、夏も冬も変わりなく、毎朝お日の出の時刻の15分前から『日拝式』が始まっています。
とりわけ晴天の日は神道山ならではの壮大なお日様をお迎えすることができますが、この日拝式はまず『大祓詞(おおはらえのことば)』を共に唱えるところから始まります。
先に述べました『静の御陽気修行』によるお祓いを上げるわけです。
あたかも自分自身を解き放って、大空に“ポーン”と投げ出すような思いでお祓いを上げていきます。
続いて、斎主(教主様)の祝詞奏上です。
これは、天照大御神様を称え、そのおかげで生きとし生けるものはもとより、地球上のありとあらゆるものがその場を得て生かしていただいていることへの感謝の詞(ことば)です。
そして、いよいよ“ご陽気”をいただく“御陽気修行”の時です。
まず下腹を引っ込ませて息を吐き切り、ついで下腹を突き出しながら東天に向かって大きく口を開き、「ごくん」と御光を呑み込むのです。
御光とともに朝の新鮮な空気が体中に入ってきます。ぐ、ぐ、ぐーっと下腹奥深くにおさめ、それを確認するようなしばらくの間を置いて、静かに下腹をへこませますと息が出ていきます。
息を吐きながら「有り難うございます、有り難うございます、有り難うございます…」と声にならない声で唱えます。
この繰り返しの中に、遠山の端にお日の出を迎えます。
この時の感激といったらありません。

『きょうの日が、今、生まれた』

『きょうの自分が、今、生まれた』

何にたとえようもない一瞬です。

なにか、天地の始まりの時にいるような、すき通った清々しい、しかも暖かく胸が大きくふくらむ瞬間です。
もちろんそれは人間だけではなく、鳥もその鳴き声が大きくなり、その数も増えてきます。
樹木の一枚一枚の葉っぱも大きく口を開いてご陽光を精いっぱいいただいているような、まことに穏やかな時です。

お日の出のスピードは意外に早く、またたく内に朱色の太陽は金色に輝き始めます。
この時間、丸くも大きい旭日に天照大御神様、御一体の教祖宗忠の神様にお目にかかった思いで、あこがれと敬い崇める心いっぱいに、そのご神徳をいただくべく、御陽気修行が続きます。
ダイナミックに口を開け、ごくんと音をたててご陽気を下腹におさめますので『動の(動的な)御陽気修行』といわれる所以です。

天地に満ちあふれるご陽気をいただいて、天地にとけ込んだ自分自身、大天地とともにある自分自身を実感されるでありましょう。

先に述べましたように、教祖宗忠神が御日拝において御光を呑み込んで天照大御神と御一体になられた時というのが、実にご陽気をいただかれた最初の時であり、ここに黒住教の御陽気修行は始まっているのです。
心身の豊かな健康の元、開運の元がここにあります。
これはまた、いわゆる“肚(はら)をつくる”時でもあります。

今日、様々なことが危惧され、不安にかられる人の多い世の中ですが中でも自らの心身の健康に不安を持つ人の何と多いことでしょうか。
わが“いのち”であってもわがものでないこの“いのち”を、わがものと思う過ちがその主たる原因ですが、御日拝における御陽気修行こそ、生かされて生きる自分であること、わが“いのち”の大元を教えていただける時です。
それは同時に、わが“いのち”を活性化させ、再生していただける絶好の場であります。
御日拝は“いのち”の充電の時という所以です。

どこに居ようと、どこに住もうと、朝の来ない日はありません。
また、誰一人として呼吸をしていない人はいません。
何時であろうと起床されましたら、まず洗面をして、朝の御光のある方へ向かって二拍手を打ち、この『動の御陽気修行』を少なくとも10回はおつとめ下さい。
お日様を直接に肉眼で見ることのできない時は、神道山のお日の出の“大きな丸きお日様”をまぶたの裏に思い浮かべながらつとめて下さい。

天地の大いなる活力を得て、あなたの一日は素晴らしいものになるでありましょう。

《本日の御教え》
「…ご陽気をいただきて下腹に納め、天地と共に気を養い、面白く、楽しく、心にたるみ無きように、一心が活きると人も活きるなり。生きるが大御神の道、面白きが大御神の御心なり…」
                                                        『道の理(ことわり)』より抜粋

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コメント

ブログの新設、万歳です。o(*^-^*)o /~~

本部の勤番の人と対話ができるなんて、夢のようです。

神道山の日々、記念祝祭などの画報も嬉しいですね。

日拝の日の出は、一日として同じ光景は無いはずなので、毎日でも載せてください。

投稿: ninten | 2006年12月11日 (月) 09時30分

nintenさま

初カキコ有り難うございますm(__)m
勤番と申します(^-^)
さて、早速にリクエスト有り難うございます。
毎朝御日拝(お日の出)の写真を掲載するのは無理だと思いますが、なるべくご期待に添えるよう頑張ります。
なおこのブログは、日々の神務の中で行なっていますので、なかなか毎日更新することができないのが現実です。
しかし、皆様からのコメントで「頑張るぞ!」とヤル気がふつふつと湧いてきます。
そうです。
『勤番のひとり言』は、コメントによって支えられているのです。
と言うことで、気軽にご意見、ご感想、またリクエスト等をお待ちしています。
今後ともよろしくお願いします。

有り難うございました。

投稿: 勤番 | 2006年12月11日 (月) 11時25分

日拝のやり方を探していてこのブログにたどりつきました
ご陽気修行のやり方が紹介されていてとてもありがたいです
入信はしていませんが静のご陽気修行の腹式呼吸、大祓祝詞のお祓い修行も実践してみようとおもいます

投稿: | 2016年12月 3日 (土) 07時45分

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